現場確認後、帰りの車中にて。
D:「まもなく完成となります。完成後、二日間ほど一般開放をお願いできないでしょうか?」
M:「よろしいですよ、使ってください。ただし無制限にではなく、入る方の名簿をきちんと取ってください。これはセキュリティの問題です。」
お施主様の建物をお借りして行う以上はもっとも考慮しなければならない事。
M:「この家は多くの方に見てもらいたい、知ってもらいたい。私も社長と同じ考えです。」
私たち工務店の側から見れば、完成見学会というかたちで大勢の方に完成物件を見て、当社を知っていただきたいといつも思っています。ところが、昨今ではプライバシーやセキュリティの制約上、完成見学会は行わない事も。
それにもかかわらず、ご夫婦の快諾にはこころより感謝いたします。 |
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大洲まで戻り、その夜は当社のモデルハウスでふぐ鍋を囲んでの小宴です。 お楽しみの前に少しだけ今後の打ち合わせ。最終引渡し日を4月20日頃とし、具体的な行動計画を詰めてゆきました。
打ち合わせも終わり、お待ちかねの乾杯です。 元料理人(社長の弟)による配膳や調理の説明などもあり、建築に関することだけではなく料理や釣り・アウトドアの話など、さまざまな会話が繰り広げられました。
その中、私たちと同じく、いやそれ以上に当社をいかに発展させるか、世の中へいかにアピールするかを真剣に考えていただき、お互い熱く語り合いました。 |
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翌日、未咲夫婦は横浜へ戻ります。松山へ私用がありましたので、飛行場までお送りすることに。その車中での事です。
M:「社長さん、例の見学会の事です。」
D:「はい、二日間ほどお借りしますがよろしくお願いします。」
M:「違うんです。当日、私たち二人で説明がしたいんです。二人でこの地にこの家を建て、これからどう生活するか、なぜこの家にするか、なぜこの工務店を選んだか。そんなことを自分で説明したいんです。私に話をさせてください。」 |
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「私たち二人にとって人生最後の数十年。この地で夢の扉を開くため、この家を建てたんです。」 |