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宇和海 佐田岬半島住まいづくり物語
(LoHAS人生を夢みる団塊世代夫婦のIターン物語)
第2章
【基本設計へ向けて】
さて、いよいよプランの作成です。
北側にある進入路から急勾配の山林、雑木が一面に生い茂っています。 昔々であれば、おじいさんは山へ芝刈りに……といった類の小木です。

ただこの中に50年生くらいの一本の山桜と、この辺りの山の主の様な大きな杉の木がありました。(樹齢60〜70年くらいでしょうか)
この桜の木は西側の境界あたりにあり、未咲夫婦が大変気に入りぜひ大切にしたいとの事で、そのまま生かすことになりました。 また、杉の大木は建物の中心になる位置に、佐田岬半島特有の強風にも負けず、人の手も加わっていない自然のまま大きな枝葉を四方に伸ばしております。

ここで、この物語を読み進めるに当り、佐田岬半島の事、敷地周辺の事をご紹介しておきましょう。
佐田岬半島地図
ここは四国愛媛県の佐田岬半島の先端近く、県内では一番西に位置します。
北に瀬戸内海から山口県方面、南は宇和海から太平洋を臨み、海抜400〜450m位の山々が連なり、日本一細長い半島としても有名。
(上図のが物語舞台)
敷地は海抜300m辺りに位置し、宇和海を見下ろす絶景。 北は山、南は海。稜線から朝日は昇り、三崎の港へと夕日が沈む。
はるかかなたをゆくフェリーのエンジン音が、風の向きによってはかすかに聞こえてきます。まさか遠くに見えるフェリーの音とは信じがたい事ですが、やはり規則正しいあの音。 九州へ渡るときに聞こえる音。楽しい旅を思い起こします。
山桜の木は境界近く、敷地西側の端。 杉の木は建設予定建物の中央にそびえ立っている。
倒して処分するか、そのまま生かすか……「それが問題だ」

今は真夏。草木が生い茂っており、プランニングに必要な測量も今のままでは不可能。 ある程度の伐採はしなくてはなりません。 このまま残した場合の家に対する影響などを考慮し、杉の木は伐採する事に決定。
この杉を家のシンボル(心柱)に使うことを提案させていただきました。


自由に自然に、また試練に耐えて育った杉の大木。 形は変わりますが、慣れ親しんだ海に向かって何十年と新しい仲間と共に居られることになるでしょう。
以後、この杉柱がプランの中心になり、図面の打ち合わせが続きます。


つづく
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