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宇和海 佐田岬半島住まいづくり物語
(LoHAS人生を夢みる団塊世代夫婦のIターン物語)
第4章
【新月の木】
伐採後(夏) プランニングの作業に入るためには実務上、現地での測量(平面、高さなど)を行い、正確な位置関係を図面に落とす事が必要になります。しかし今の敷地の状況では樹木が邪魔となり測量ができません。そこで、以前に出てきた"杉"を除いた雑木を伐採します。

大きなものは直径30cm位のものまであるのでチェーンソーでの作業となり、これらの雑木は使い道にあまり期待できないので、何本かを除いて一定エリアの木々は全て伐採することに。 ただし例の"杉"は後々の利用が決まっているため、今は(夏季は)切れません。
真冬のある日まで待つことになります。正月明け、真冬の新月の日。

つまり"新月の木"となるのです。

杉(新月の木) 生物は古くから満月の日に生命誕生を迎え、闇夜は自分自身を外敵から守るための変化を起こします。「かたくな」になるのです。樹木も同じで、生きてゆく活動もその時は保身状態になり、そのため伐採は生命活動がほぼ止まっている冬、特に"新月の日"が良いといわれています。

オーストリアでは「下弦から新月に向かう時期に切られた木は、腐りにくく、反りや暴れが少ない」という言い伝えがあるようです。京都大学大学院農学研究科高部教授の実験でも満月伐採の木には水分やデンプン量が多くカビが発生、それに対し新月伐採の木は木質が硬くデンプン量や水分も少ないことが実証されていました。
元来日本でも夏の木は虫が入るといわれます。特に松などは夏になると品薄になり、調達するのにも苦労します。

こういったところにも自然のリズムを感じることができます。

敷地の様子 今回は旧暦の1月1日の新月の日を伐採の日とし、"新月の木"の誕生となります。
(2008年2月7日伐採)

こうして現地の木々も片付き、測量が終わりました。前面道路(北側)から敷地は2〜3m下がり、さらにそこから海へ向けて(南向き)の傾斜地。

建物は前面道路から5m以上離して建てる条件があるため、思いのほか高低差を感じることとなりました。

つづく
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