建物全体のイメージとしては、南に広がる宇和海の眺望を最も重要し「新月の木」を中心に、夫婦間のプライバシーも適度に取りながら且つ居間を中心とする必要最小限の空間造り…………
田舎の旧家へ行くと大黒柱を中心に「田の字型」の間取りが見られますが、まさにこれに近いものです。
プランの打ち合わせを何度となくメールにて数ヶ月間行い、未咲夫婦の満足のいくものが出来上がりました。 |
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この地は海抜約300mと海から離れてはいますが、地域特有の海風が強く、台風時には塩害が予想されます。
そこで地階部分の構造についても併せて検討し、経済性や地盤の形状等を考慮し鉄骨造とすることに。
次の作業(見積り及び実施設計書)に入る前に最も重要な調査、現地の地盤調査を行います。
一般の住宅ではスウェーデン式サウンディング試験等の調査ですが、敷地が傾斜地であることからボーリグ調査を行うことになりました。 |
敷地への進入路として、山を切り開いて道路が出来ております。その道路北側のがけ地を見る限り建築に際し地耐力等の心配はありませんでしたが、やはり調査結果(サンプリング)でも安定した地盤である事が確認出来ました。
この調査報告書を基に構造設計、そして実施設計書、次いで見積りへと進んでゆきます。
同時に未咲夫妻には横浜のショールームで住宅設備(キッチン・バス等)をご覧になっていただくことに。図面や見積り等の打ち合わせも両者で詰めてゆき、契約の運びとなりました。
初冬の冷たい小雨の降るなか、未咲邸を訪問。
「築十年のFPの家」 窓枠等に多少の"つかれ"が見えましたが、「FPの家」独特のほんわりとしたあたたかな家でした。
T:この家も基本プランは私がしたんですよ。
K:想い通りの家ができました。
地元業者との信頼関係が良好なことがうかがえました。 大都市での便利な暮らしから一変し、LoHASを求める佐田岬半島での生活が始まります。 未咲夫婦にとって、新しい生活に向けての大きな期待と決意で、小さな印鑑が相当重く感じられたのではないでしょうか。
この瞬間から第2の人生への扉が開いたのです。そしてそのお手伝いを私たちが遠く離れた愛媛のこの地で行うのです。 |