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宇和海 佐田岬半島住まいづくり物語
(LoHAS人生を夢みる団塊世代夫婦のIターン物語)
第6章
【こころ】
くい打ち 各関係先への手続きも終わり、いよいよ建築工事の始まりです。
正確な位置・高さを決め、柱の中心にH型鋼の杭を打ち込みます。杭といえば一般的には、柔らかな地盤に建物の荷重を受けさせる役割を果たしますが、今回は傾斜地であるため、滑り止めとして負担させています。

杭打ちに続き、地階部分の基礎が完了し、鉄骨の組立が始まります。
足元が肝心です 鉄骨遣り方
気をつけて! 下から順に床のコンクリートを打ち、道路の高さまでもってゆきます。この作業途中に、今までは写真だけでしたが、初めて未咲夫婦が現場を確認に来られました。
鉄骨組立途中ですが、先端へ行きたいと恐る恐る2人でデッキプレートの上を歩かれました。

道路から見る景色とは全く違う景色で、直下に広がる宇和海の壮大な景色に未来への思いを馳せたことでしょう。
高圧洗浄中 この頃、大洲の作業場では十分に乾燥した木材の切組作業を行っています。 「新月の木」も作業場まで枝をつけたまま運び、外皮のみ剥がした状態にしてあります。

ここで問題となるのが、この木をどう使うか、どの向きに使うか。

この杉は年輪を見ると樹齢が約70年。多少の曲がりがあり、大きな枝葉を伸ばし、鳥が突いた跡ですら何箇所か見られます。
一般的に柱材には無節が使われ、今回も節のない部分を使えば曲がりもほとんど消えて無難な仕上がりとなります。 ですがそれではせっかくの「新月の木」の魅力が損なわれてしまいます。

自然に育ったものを、より自然の形に活用する。
敢えて曲がりなどを残したままの加工を進めました。

自然に対する敬意と感謝のこころをこの「新月の木」に込めたのです。


後日、未咲夫婦が加工中の杉を見に来られました。
T:なんとも大きいですね。
K:枝!?少し気になるかな??


それもそのはず、家の中に枝つきの柱。未咲夫婦も始めてのことでしょう。
D:邪魔になるようでしたらもう少し短くします。

しかし、枝が切られることはありませんでした。

つづく
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