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宇和海 佐田岬半島住まいづくり物語
(LoHAS人生を夢みる団塊世代夫婦のIターン物語)
第8章
【これからの…】
打ち合わせ中 建物が建ち、サッシュが入り、続いては外装工事に移ります。外形は出来上がったのでこの上に服を着せるようなものです。これには多くの時間をかけて検討する事になります。

全体的なイメージからある程度の素材(外装材)を選び、パソコン上でシミュレーションを行います。また、カタログの写真でなく実際にカットサンプルも見た上で決定します。 外装の検討と同時に内装のプラン、特に電気や水廻り配管など壁に隠れてしまうものを現地にて直接位置決めしてゆきます。

未咲夫婦にとって現場は遠く離れた愛媛県。夢に見る終の棲家の外形は出来上がりました。
近くであれば毎日でも出かけて我が家の姿を目にしたいところかもしれません。
「風呂からの眺めは?」「居間からの眺めは?」「図面で当初描いたイメージと合っているか?」
そんな夫婦の不安と期待、私も出来るだけ心配かけまいと詳しく写真をメールで送ります。

現場写真は施工管理の基本で、永年の経験からこれは"バッチリ"だと思っていましたが、『夢のある写真を送ってください』とのご連絡。

工務店の立場で見る現場状況とお施主様の立場で見る現場状況の違い。遠隔地であればあるほどその差は大きくなると改めて実感させられました。(反省です……)

未咲夫婦にとってはこの時点ですでに"我が家"は完成しており、この地へ移り住んでいる自分たちを想像しているのでしょう。
天気良し!眺めも良し◎

奥の方ににみえますか 国道197号線から現地へは森の中を進んで行くわけですが、途中それらしき建物は目に入りません。団地へ入る道すがら見上げると、広大な木のじゅうたんの上に浮かんでいるように片流れの屋根が目に止まります。まるで少年の頃に夢見たツリーハウスのように。

ところで以前、自給自足の話をしましたが、その一環として私どもで少しお手伝いをさせていただきました。大洲(愛媛県南予地方)は全国でも有数のしいたけの産地です。秋に原木(しいの木)を切り、翌春には菌を植え込む。そして数年間、春と秋にしいたけが生えてきます。

私も趣味でこの「ほだ木(しいたけ菌が植えられた原木)」を作ります。ちょうど知人からこの原木を山ごと(十数本)譲り受けたので、数年はしいたけ栽培を楽しめます。

昨年の秋にこのうちの大きな原木を切り倒し、この春「植菌」作業を済ませ未咲夫婦へお譲りするため佐田岬の山へと運んで行きました。 早ければ今年の秋から冬にかけてしいたけが生えてくるかもしれません。

佐田岬の現地付近にはしいたけの原木となる「しいの木」はほとんどみかけませんので(生として)珍しい食材になることでしょう。宇和海を眺めながら、バルコニーで焼肉とともに味わって欲しいものです。
しいたけの“ほだ木” 植菌中です
今回の菌の栽培に慣れたら、違う品種の菌を植え込んで育ててみるのも良いかもしれませんね。 食のついでに、この山には「やまいも」のつるが多くあり、秋にうまくマーキングしておけば春先の山菜取りが楽しめそうです。
つづく
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